瀬戸内海国立公園とは
瀬戸内海国立公園とは
瀬戸内海国立公園は、1934(昭和9)年3月16日に雲仙や霧島とともに日本初の国立公園として指定されました。指定当初は児島地区にある鷲羽山等の備前瀬戸一帯でしたが、その後、追加の指定を受けて現在の規模になりました。陸域面積は66,934haであり、海域を含めると日本一広大な規模を誇ります。瀬戸内海に広がる大小1000余りの島々で形成される内海多島海景観が最大の特徴です。その中でも倉敷市児島地区や隣接する玉野市の一帯には、優れた自然景観を保持しているとして国が指定した特別地域が広がり、四季を通じて楽しめるたくさんの見どころがあります。
瀬戸内海国立公園とは
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竜王山
標高209mの山頂にある展望台からは、児島地区の市街地、鷲羽山や瀬戸大橋はもちろん瀬戸内の島々や香川県までも望むことができます。山頂には石碑や、大鳥居などがあります。地元の人の愛着も深く、ハイキングにも最適な景勝地として人気です。
通仙園
ツツジの名所として有名で、毎年4月頃には約3,000本のツツジが咲き誇ります。散歩道も整備されて散歩に適したスポットで、海に突き出した小高い丘の間近に海があり、瀬戸内海の多島美を望めます。自然景観と水島の工場群の両方が楽しめるのが魅力の一つです。

鷲羽山
多島美を誇る瀬戸内海屈指の展望地で、鷲が羽を広げた様子に似ていることからその名が付けられたといわれています。標高133mの山頂「鐘秀峰(しょうしゅうほう)」からは、波静かな海上に点在する大小50余りの島と雄大な瀬戸大橋の姿を存分に楽しむことができます。とりわけ鷲羽山から見た瀬戸内海に沈む夕日は絶景です。

六口島
下津井港の南西約2kmにある島で、島名は口を開けたような6つの谷があることに由来するようです。自然体験や釣り等で訪れる方が多く、民宿もあります。波の侵食と風化などによって形成された象そっくりの奇岩「象岩」(国指定天然記念物)が有名です。

由加山
奈良時代に行基が阿弥陀如来と薬師寺如来を「瑜伽大権現」として祀り、開基したと伝えられる豊かな自然林に包まれた標高274mの霊地です。中腹には蓮台寺と由加神社本宮があり、総称して由加山と呼ばれています。かつては四国にある金刀比羅宮(こんぴらさん)との「両参り」の風習がありました。現在も厄除けの総本山として多くの参拝客が訪れます。
王子が岳
海岸から切り立った巨岩、奇岩が織り成す造形美は、厳しさと雄大さを兼ね備えています。標高234mの山頂からは、瀬戸大橋をはじめ、備讃瀬戸の景観を一望でき、遠く四国連山も視界におさめることができます。「王子が岳」の名前の由来は、唐琴の浦に住んでいた百済の王女が生んだ8人の王子が住んでいたからだといわれています。
渋川海岸
白砂青松の海岸線は約1キロメートルの長さを誇り、「日本渚百選」「快水浴場百選」にも選ばれ、1年を通じてヨット、ウィンドサーフィンなどのマリンスポーツが楽しめる場所としても有名です。また夕暮れ時のシルエットは絶景で、非常にロマンチックなスポットへと変貌します。